2.静かなる訪問者

自覚症状のない脂質異常症(高脂血症)
血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が過剰な状態、またはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態を脂質異常症(高脂血症)といいます。普通は血液検査をして初めて分かる病気です。この脂質異常症は自覚症状がないため、その危険性になかなか気付かないことが多いのです。でも、気付いた時には、もう手遅れの場合もあるのです。
脂質異常症のほんとうに恐ろしい理由とは・・・
脂質異常症の状態が続くと、動脈硬化は進展していきます。そして動脈硬化によって、血液の流れが滞ったり、血管がダメージを受けたりして、最後には、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの命に関わる重大な病気を突然発症する恐れがあります。
危険因子が増えると危険度もアップ
動脈硬化が原因で起こる狭心症や心筋梗塞、 脳梗塞には、コレステロールや中性脂肪の ほかにも様々な危険因子があります。
●動脈硬化性疾患の主な危険因子
- ・高LDLコレステロール血症:140mg/dL以上
- ・冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)にかかったことがある
- ・加齢:男性の場合 45歳以上 女性の場合 55歳以上
- ・高血圧
- ・糖尿病、もしくは糖代謝の異常がある
- ・喫煙
- ・家族が冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)にかかったことがある
- ・低HDLコレステロール血症:40mg/dL未満
- ・脳梗塞、閉塞性動脈硬化症にかかったことがある
これらの危険因子を重なって持つと、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす危険性が高くなります。そのため、危険度の高い人は、より厳格な脂質管理が推奨されます。LDL(悪玉)コレステロールの管理については、コントロールの章をご一読ください。
















