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あまり知られていない!?腸内環境を改善すると得られる7つの効果




「腸内環境を整えると、便通や美容に良い」
多くの人が腸内環境について知っていることといえば、せいぜいこのくらいではないでしょうか?

しかし、最近の研究では、腸内環境がヒトのあらゆる部分に多大な影響を与えることがわかってきています。
そこで今回は、腸内環境を改善すると得られる、あまり知られていない意外な効果について紹介します。

まず知っておこう!腸内環境の悪さはさまざまな不調の原因になる

私たちの健康は腸がカギを握っていると言っても過言ではありません。
私たちの健康に害を及ぼす要因として、体外から侵入する病原菌やウィルスがありますが、体内の器官のうち、このような有害物に接触する頻度が一番多いのは腸なのです
例えば、空気中に浮遊する病原菌やウィルスは、呼吸を通じて口から侵入しますが、最終的に腸まで到達します。

ですから、私たちが有する免疫細胞のうち7割が腸内に配置されているのもうなずけます。
いわば腸は、体を「敵」から守るための最後の砦というわけで、これを突破されてしまうと病気を発症することになります。


腸を攻撃するのは、空気中に浮遊する病原菌やウィルスだけではありません。
私たちが日々口にするものの中には、体に害になる細菌も含まれます。口から摂取した有害菌が最終的に到達するもの腸なのです。

このように、私たちが気づかないうちに、腸は毎日「敵」の脅威にさらされているわけですが、同時に、腸はこういった有害なものを体外に排出する機能も兼ね備えています。
しかし、腸内環境が悪化していると、さまざまな有害要因から体を守ることができなくなり、私たちは「敵」に対して丸腰しになってしまいます。
腸内環境が悪いと体に大きなリスクになりますが、しっかり整えていくと得られる恩恵も大きいのです。

1.慢性疲労が解消する

実は、慢性疲労は腸内環境の悪化が原因ということが非常に多いです。
疲労を慢性的に感じるということは、体がエネルギーをつくれなくなっている状態。これは代謝不良が起きている証拠です。
代謝とは、食事から摂取した栄養を原料にして体内でエネルギーが作られること。

このシステムが正常に作動しない背景には、腸が栄養を十分に取り込めていないことも要因の一つとしてあげられます。

ですので、慢性的に疲労を感じているとか、十分睡眠をとっても疲れがとれないという症状があるのであれば、腸内環境が侵されている可能性があるということです。
慢性疲労
日本は海外の人から「疲労大国だ」と言われています。
男女ともに朝から晩まで労働に時間を費やし、慢性疲労になりやすい生活を送る国民性なのです。

ですから、疲労回復効果のあるビタミンなどを取り入れたサプリなどがとても多く流通しているわけです。

しかし、慢性疲労の根本的な原因は、腸内環境の悪化である場合が多いので、こういったサプリを飲んでも効果が実感できないことも多々あります。

そもそも、疲労効果のある栄養を上手に吸収できないのですから、効果がないわけです。
腸内環境を改善することで慢性疲労を解消できる可能性は高いでしょう。

2.胃の不調が改善する

実は、頻繁に胃の調子が悪くなる場合は、腸内環境がかなり悪化しているサインです。
胃の痛み
消化不良の症状の1つに「逆流性食道炎」というものがあります。

正常な状態であれば、胃で消化された食べ物が腸に運ばれるときに、胃の下部に位置する弁がパッと開き、そこを通過して腸に運ばれる仕組みになっています。

しかし、腸内環境が悪化していて、腸で消化不良が起こっていると、胃と腸をつなぐ弁がうまく開かなくなり、食べ物が腸へと流れず胃に長時間とどまる形になります。

その状態が続くと、胃に溜まってしまっている食べ物が、食道に逆流して炎症を起こしてしまうのです。
ここまでの症状にならないまでも、胃の調子が悪いということの根本的な原因は、腸内環境にある場合があります
頻繁に胃の調子が悪くなる人は、腸内環境を改善することで症状が改善されることがあります。

3.乳がんの予防になる

近年の研究では、腸内環境の働きが悪いと乳がんのリスクも高まることがわかってきたようです。

実は、現状の日本人女性の乳がんの罹患率(りかんりつ:乳がんと診断された人数を人口で割ったもの)は下記のグラフのとおり、年々増加傾向にあります。


乳がんの罹患率のグラフ

独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター」資料を基に作成



乳がんの大きな原因の1つに、女性ホルモンの「エストロゲン」が関わっているとされ、このエストロゲンが乳がん細胞を増殖させてしまうようです。

現代の日本人女性は、高タンパク、高脂肪の食生活になっており、その結果、初潮が早く、閉経が遅い傾向にあります。

エストロゲンは生理期間中に大量に分泌されるため、生理の回数が多くなるほど、乳がんのリスクが高まるわけです。
それで、このエストロゲンによる乳がんのリスクを抑制する物質として、今注目されているのが「エクオール」という物質です。

エクオールを増やすためには腸内環境の改善が必要不可欠

大豆イソフラボンを適度に摂るとホルモンバランスが整うため、乳がんのリスクを軽減できるとされています。

しかし、厳密には、大豆イソフラボンが直接乳がんの抑制に働くわけではありません。

大豆イソフラボンが腸内で、腸内細菌の「エクオール産生菌」に分解されることによって、エクオールが誕生し、このエクオールが乳がんに抑制的に働くのです。
ですから、エクオールを作る「エクオール産生菌」をたくさんもっていると、乳がんになりにくくなるということになります。


先ほども触れましたが、エクオールのもととなる、エクオール産生菌は、腸内細菌の一種です。

エクオール産生菌は、現時点で10種あるとされていますが、もともとエクオール産生菌をたくさん持っている人もいれば、そうでない人もいます。

また、エクオール産生菌をたくさん持っていても活性が悪い人もおり、かなり個人差があるようです。

しかし、腸内環境が改善されると腸内でエクオール酸性菌が増え、活性度も向上させることがわかっています。つまり、腸内環境の改善は乳がんの予防効果もあるということになります。

4.大腸がんの予防になる

前項で、乳がんの予防効果について説明しましたが、腸内環境を改善すると大腸がんの予防にもなります。
下記が大腸がんの罹患率です。


ガンの罹患率の推移

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出典:国立がん情報サービス「がん登録・統計」(地域がん登録全国推移計算)



この統計からもわかるとおり、年齢がすすむにつれ大腸がんのリスクは大きくなっていきます。
実は、大腸がんを引き起こす要因となるものは腸内の悪玉菌です。
悪玉菌は加齢により腸内で増えていってしまうため、加齢とともに大腸がんのリスクが大きくなっていきます。


下記のグラフは、年齢の推移とともにそれぞれの腸内菌がどのように変化していくかを表したものです。


年齢による腸内菌の変化

※「腸内細菌学雑誌」をもとに作成



黄色でマークしてある部分に着目すると、加齢とともに大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が増加していくことがわかると思います。

悪玉菌は発がん性のある物質をつくりますから、悪玉菌の増加は大腸がんのリスクを高めます。腸内環境を整えることは、そういったリスクの軽減になるというわけです。

5.免疫力がつく

風邪を引く原因の80~90%はウィルス感染と言われています。
とはいえ、ウィルスや病原菌が体内に侵入してもヒトの体には免疫細胞があり、これがウィルスと戦ってくれるので必ずしも風邪を発症するわけではありません。

実は、私たちの体内に存在している免疫細胞のおよそ7割は腸内に存在しています。
ヒトの体の構造上、病原菌は口から入って最終的に腸に達するケースが多いため、腸内に免疫細胞を多く配置して備えているのです。
免疫細胞が元気に働いてくれるのは、腸内が“弱酸性”の状態のとき。
弱酸性の環境下では雑菌や病原菌も繁殖しにくくなります。

ところが、腸内に悪玉菌が繁殖して多くなると、腸内はアルカリ性に傾いてしまいます。悪玉菌が腸内をアルカリ性に変えてしまうからです。
そうなると免疫力が低下し、ウィルスや病原菌に感染しやすくなってしまいます。

このようなわけで、腸内環境を整えることは免疫力の向上につながるのです。

6.アトピーの予防・改善

アトピー性皮膚炎は、かゆみの強い慢性の湿疹で、もともとアレルギー体質の人や皮膚のバリアーが弱くデリケートな人に多く見られる皮膚の病気です。


アトピー性皮膚炎
この「アトピー性皮膚炎」ですが、以前は皮膚のバリアーが弱い子供の時期に症状が出て、大人になるにつれて自然に治っていくケースが主だったのですが、最近では、いったん治っても大人になってから再発したり、あるいは、大人になってから初めて症状が出るケースも増えてきているそうです。
アトピー性皮膚炎の原因は主に遺伝(アレルギー体質)とされていますが、大人になってから症状が出たり再発する場合は、腸内環境が原因のケースが多いそうです。

前項で、腸内菌と免疫力の関係性にふれましたが、本来、アトピーを引き起こすアレルギー物質は、健康な腸内環境であれば免疫細胞が退治してくれるので、発症には至りません。
ところが何らかの原因で腸内環境が悪化していると、免疫のバリアーを突破されてしまい、アレルギー物質が腸壁から血中に取り込まれて体をめぐってしまうわけです。

ですので、アトピーを予防したり改善するためには、腸内環境を整えることが必要になります。

【関連記事】腸内フローラの働きの悪さがアレルギーを引き起こしていた!詳しく解説

7.お肌がきれいになる

肌荒れの原因は紫外線や乾燥。
多くの人は紫外線対策や保湿に力を入れますが、しっかり対策しても肌荒れが思うように改善しない人もいます。

この場合、原因は腸内環境の悪さにあるケースがとても多いです。
肌荒れに悩んでいる人ほど、便通が悪かったり、便がコロコロしていたり、ゆるかったり、異様に臭かったりするのはそのためです。

そもそも便には、生きた大腸菌やウェルシュ菌などの有害物質が含まれるのですが、便通が悪いと便が腸内にとどまる期間が長くなり、腸内に有害物質(毒素)が増えていくわけです。
悪いことに、便がスムーズに排出されないと、こうして腸内に溜まった毒素の一部が血中に取り込まれ、体内をめぐることになります。


このような毒素は肌細胞に達すると悪さをするわけです。その結果、肌荒れが引き起こされることになります。
肌荒れは腸内環境の悪さが原因
ですので、腸内環境を改善することは、有害物質からお肌を守ることになり、肌荒れの予防や改善につながるというわけです。

まとめ

本記事では、腸内環境を改善すると得られる意外な効果を紹介しました。
腸内環境は、腸内菌のエサとなる食べ物を積極的に摂取するようにしたり、生活習慣の改善や適度な運動により改善していくことができます。

年齢とともに腸内環境は悪化していきますので、今すぐに対策していきましょう。

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