日本酒の資格にはどんなものがある?今後に生かせそうな資格まとめ

日本酒の資格にはどんなものがある?今後に生かせそうな資格まとめ

最終更新日:2020年4月30日
今、日本酒は世界から注目されているお酒。
実は、資格を取得することで誰でも“世界の日本酒”の専門家になれるのです。

今回は、日本酒ソムリエの資格について紹介します。

日本酒の資格を取るメリット

実は日本酒は海外で人気が高まっています。
財務省貿易統計によると、平成29年の酒類の輸出金額は約545億円。

輸出数量も169,023klとなっており、6年連続で過去最高の水準となっているようです。

下記の表は品目別の酒類の輸出金額の推移なのですが、清酒(アルコール度数22度未満の日本酒)についても、毎年かなりの増加傾向にあるわけです。


出典:財務省貿易統計



日本国内では人口減少が進んでいますので、当然、日本酒の消費量も減少傾向です。しかし、反対に海外では日本酒の消費量がどんどん伸びていて、この傾向はしばらく続きそうです。
日本酒は歴史も長く、地域や時期によって味わいや香りが変化する奥が深いお酒。
日本人であっても日本酒の知識をなかなか網羅できません。となると、日本酒は外国人にとってはなおさら“難しいお酒”というわけです。
外国人からすれば、日本酒の選び方やおいしい飲み方を教えてくれる専門家がいると、とても助かりますよね。
ですので、これからの時代、日本酒の資格を持っていると重宝されるのです。

では、実際に日本酒にはどのような資格があるのか見ていきましょう。

唎酒師(ききざけし)

難易度:

「唎酒師(ききざけし)」はもっともポピュラーな日本酒ソムリエの資格の一つ。
また、利き酒師の試験は毎月行われているので、取得しやすい資格とも言えます。

唎酒師になるには、 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する講座を受講し、その後一年以内に試験に合格する必要があります。

講座はどのように受講する?

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する講座は、会場か通信での受講の2パターンから選べます。

講座の種類 受講スタイル
通信プログラム 在宅で受講
2日間集中プログラム 会場で受講
受講プログラム・オンデマンド受講コース/1日通学コース 在宅または会場で受講

各コースの内容や受講料の詳細については、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)のHPをチェックしてくださいね!

試験内容は?

唎酒師の試験内容は下記のとおりです。

試験 内容
第一次試験(50分) 筆記試験(接客・食品・飲料全般の基礎知識)
第二次試験(50分) 筆記試験(原料・製法・表示などの基礎知識)
第三次試験(50分) テイスティング・筆記(品質判定など)
第四次試験(50分) 筆記試験(サービス・セールスなど)

国際唎酒師

難易度:
国際唎酒師(ききざけし)とは、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語の5つの言語のうち、一つ、または複数の言語で専門的に日本酒を選定、提供できる資格です。

いわば先に紹介した唎酒師の“国際版”といった感じでしょうか。

国際唎酒師の場合は、SSI International(SSI INT'L)という機関が主催する試験に合格、または、同機関の講座を受講(最短3ヵ月)すると資格を取得できます。

酒匠(さかしょう)

難易度:

「酒匠」は、先に紹介した唎酒師(ききざけし)、そして「焼酎唎酒師(焼酎の資格)」の上位資格です。
資格取得の難易度もグッと上がります。

酒匠はの試験では、テイスティングを含めた唎酒師の基礎知識をベースに、よりハイレベルなテイスティング能力が必要になってきます。

試験内容は筆記試験とテイスティングですが、どちらかというとテイスティングがメインになります。 また、以下の3つの条件を満たしていないと、酒匠の受験はできません。
  1. NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)の認定会員に3年以上在籍していること
  2. 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する「蔵元体験実習」に1回以上参加したことがあること
  3. 「酒類1商品をテイスティングし、その香味・個性を評価せよ」をテーマにしたレポートを提出すること
  4. 履歴書を提出すること

試験内容は?

酒匠の試験内容は下記のとおりです。

試験 内容
第一次試験(50分) 筆記試験(日本酒・焼酎の基礎知識)
第二次試験(50分) テイスティング(タイプ別)
第三次試験(50分) テイスティング(原料別・製法別)
第四次試験(50分) テイスティング(劣化など)

専属テイスター

難易度:

「専属テイスター」とは、正確には「SSI研究室専属テイスター」と言います。
先に紹介した酒匠からさらに上位資格となり、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の「SSI研究室」からテイスティングに関連する業務の一部を委託されることになります。

実際に任される業務には以下のようなものがあります。
  1. SSI研究室が監修する資格教育教材の開発
  2. SSI研究室が主催するセミナーの講師
  3. SSIが主催するイベントのサポート
  4. SSIの支部役員

試験内容は?

専属テイスターの場合、ここまでで紹介した資格の取得方法とは勝手が違ってきます。

まずは、酒匠の資格を取得済なことが前提になりますが、専属テイスターは、年に6回開催される専属テイスターの育成会に5回以上参加し、かつ、毎年3月におこなわれる選考会で一定の成績を収めることが資格取得の条件になります。

しかし、選考会の審査は非常に厳しく、ほんの一握りの人しか資格取得できません。

SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)

難易度:

SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)は日本ソムリエ協会(J.S.A)が主催する日本酒と焼酎に特化した認定制度です。

この資格は2017年につくられた新しい資格です。

日本ソムリエ協会と言えば、ワインに特化した認定制度で有名ですが、本来“ソムリエ”という言葉は、すべての飲料に関する専門家と定義されているそうで、こうした背景から日本酒・焼酎の認定制度の発足の流れに至ったようです。

試験内容は?

サケディプロマは国籍や経験など問わず、20歳以上であれば誰でも受験できます。

試験 内容
第一次試験(50分) 筆記試験(日本酒・焼酎の基礎知識)
第二次試験(50分) テイスティング(30分)、論述試験(20分)

第二次試験は、一次試験の合格者のみが受けられます。

日本酒学講師

難易度:

日本酒学講師とは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する資格。

この資格保有者は、同団体の主催する消費者を対象とした講習会やセミナーの講師を務めることができます。
同時にNPO法人FBOの「FBO認定講師」に認定されます。

資格取得後の主な仕事は、日本酒・焼酎に関わる仕事の従事者に対して、教育をすることです。

試験内容は?

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する3日間の講習会に参加し、後日書類審査(小論文)を経たのちに、同団体が主催する会場試験に合格する必要があります。

試験 内容
第一次試験(40分) 筆記試験(日本酒・焼酎の専門知識)
第二次試験(75分) 筆記試験(講師に必要な知識)
第三次試験(60分) 筆記試験、テイスティング(日本酒・焼酎)
第四次試験(15分) 講習実技
第五次試験(15分) 面接

酒匠の資格保持者に関しては、第三次試験までは免除されます。

日本酒検定

難易度:

日本酒検定とは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する検定で、3級~1級の認定があります。
認定試験は年3回おこなわれ、20歳以上であれば誰でも受験することができますが、2級以上の検定については、その下の級に合格済みでなければ受験資格はありません。

日本酒検定は全国でセミナーが開催されていますので、認定試験を受ける際には、参加するといいかもしれません。

試験内容は?

どの級においても試験は50問のマークシート方式となり、一定以上の正解率が必要となります。
  • 3級:70%以上
  • 2級:75%以上
  • 準一級:80%以上
  • 1級:85%以上
日本酒の歴史や文化、つくり方だけでなく、モラルやマナーについても学べるため、最近ではサラリーマンにも人気の試験のようです。

まとめ

本記事では、日本酒関連の資格、検定試験について紹介しました。

国内の人口が減少し、グローバル化がさらに進みことが予想される今、日本酒の資格は新しい仕事につながるだけでなく、日本人の文化を改めて見直すきっかけにもなります。

興味がある人は資格取得をお考えになってみてはどうでしょうか?

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最終更新日:2020年4月30日